皇室

大嘗宮の建設進む 東御苑で公開中

地鎮祭を終え、大嘗祭の準備が進められる

今年11月に執り行われる伝統儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」。

毎年行われる「新嘗祭(にいなめさい)」は、その年収穫された新穀を神々に供える儀式ですが、即位後初の新嘗祭のことを大嘗祭と言って区別をしています。

大嘗祭は一世一度のものですから、非常に重大な伝統儀式です。

皇居・東御苑ではこれに向けての地鎮祭が26日に行われ、現在、儀式の中心となる「大嘗宮」の建設が進められています。

37の建物からなる大嘗宮は祭祀の中心的な儀式で用いられる神殿で、天皇陛下は11月14日の翌日未明まで、この中で国の安寧を祈られます。

大嘗祭は、稲作農業を中心とした我が国の社会に古くから伝承されてきた収穫儀礼 に根ざしたものであり、天皇が即位の後、初めて、大嘗宮において、新穀を皇祖及び 天神地祇にお供えになって、みずからお召し上がりになり、皇祖及び天神地祇に対し 安寧と五穀豊穣などを感謝されるとともに、国家・国民のために安寧と五穀豊穣など を祈念される儀式である。それは、皇位の継承があったときは、必ず挙行すべきものと され、皇室の長い伝統を受け継いだ、皇位継承に伴う一世に一度の重要な儀式である。

平成元年12月21日 閣議口頭了解(「即位の礼」・大嘗祭の挙行等について)の別紙より

大嘗祭は皇室の私的な行事ではない

大嘗祭は法で定められる国事行為ではありませんが、皇室の公的な行事です。

7世紀ごろから執り行われている最古の宮中祭祀であり、皇位の世襲制が憲法で定められている我が国にとって非常に重要な皇位継承儀礼であることから、公的な性格が認められており、その費用も宮廷費で賄われます。

大嘗祭を皇室の行事として行う場合、大嘗祭は、前記のとおり、皇位が世襲であることに伴う、一世に一度の極めて重要な伝統的皇位継承儀式であるから、皇位の世襲制をとる我が国の憲法の下においては、その儀式について国としても深い関心を持ち、その挙行を可能にする手だてを講ずることは当然と考えられる。その意味において、大嘗祭は、公的性格があり、大嘗祭の費用を宮廷費から支出することが相当であると考える。

平成元年12月21日 閣議口頭了解(「即位の礼」・大嘗祭の挙行等について)の別紙より

上皇のご即位の時は、大嘗宮の建設中の一般公開は見送られました。しかし天皇陛下は、我が国の重要な儀式として国民に広く理解を求めたいとの意向から、今回の公開を決められたのでしょう。

(編集部)


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