雅子さま

愛子さまに「帝王教育」を望まない雅子さま その「深いワケ」とは?(宮本タケロウ)

文/宮本タケロウ

雅子さまは愛子さまに天皇になってほしくない…?

12月26日に発売された週刊文春1月2・9日号で衝撃のタイトルが付いた記事が掲載された。記事を書いたのは『雅子さま物語』の著者、皇室ジャーナリスト・友納尚子氏だ。

記事のタイトルはなんと、

「愛子さま『帝王教育』を望まなかった雅子さま…」

だった。

このタイトルから「雅子さまは愛子さまが天皇になるのを望んでいないのか?!」と、驚いた人も多いと言うが、衝撃的なタイトルにも関わらず、記事の中身は雅子さまの子育ての苦労や両陛下の愛子さまへの教育を紹介する穏健な内容だった。

「愛子さまが天皇になっていただきたい」とする方々としては、杞憂に過ぎなかった週刊文春の記事だが、実際問題として、愛子さまに「天皇になる教育」はなされているのだろうか。

「帝王学」など存在しない

この問題について、「愛子さまが『帝王学』を身につけているというのはありえません」と皇室の法制史に詳しい人物は断言する。

「というのも、そもそも『帝王学』という学問が存在しないからです。昭和天皇が皇太子だった時代には、東郷平八郎や浜尾新、白鳥庫吉などのそうそうたるメンバーが昭和天皇に教育を施した東宮御学問所というものがありましたが、今はそんなものは存在しませんし、皇室も三笠宮や上皇陛下に子供が出来た昭和20年代以降には一般家庭と同じように家庭で子育てをするように変わりました。

愛子さまに『帝王学』を身につけさせようにも、そもそも『帝王学』など存在しないのが何十年前からの皇室です」(皇室法制史に詳しい人物)

「帝王学」を学ぶ体制が制度的に現在の皇室に存在しないのだとしたら、親の背中を見て育つこと、皇室の環境で自分を律しながら育つことが自然と「天皇になるための教育」となるということなのだろう。

愛子さまは天皇になる前提で育てられているの?

では、一つ疑問が浮かぶ。それは、「愛子さまは天皇になる前提で両陛下から育てられているのだろうか」という疑問だ。

これについての宮内庁関係者はこう見解を披露する。

「陛下や雅子さまも、実際問題として、愛子さまに天皇になる前提の教育をしようとは思っていないのではないでしょうか。 陛下はかねてから『人を愛し,他人を思いやる広い心を持った人に育って欲しい』とはおっしゃいますが、決して『天皇になる前提の教育を愛子に』とは仰いませんし、東宮職でもそのような話題は一切でませんね」(宮内庁関係者)

確かに、考えてみれば、宮内庁のホームページに愛子さま誕生の際の両陛下のコメントが掲載されるが、

「時代とともに直系皇室の教育の在り方が変わってきていますが,ご自分の経験を踏まえて敬宮さまにはどのような教育をされるお考えでしょうか?」

と、「直系皇室」いうストレートな単語を用いた質問にも関わらず、天皇陛下が答えた言葉は、

「愛子には一人の皇族として立派に育って欲しいです」

に過ぎなかった…

こう考えると「意識して天皇になる前提の子育てをしているわけではない」というのもうなずける。

雅子さま、愛子さまへの「帝王教育」を拒否の意向

宮内庁関係者はこう続ける。

「陛下は『どこに出しても恥ずかしくないような子に!』という気持ちで子育てをされてきたと思います。そこには『一人の人間として立派であれば、万一天皇になっても大丈夫だ』という気持ちも入っていることと思います。

しかし、少々方向性が異なるのは雅子さまです。雅子さまは皇室に嫁いで苦労する時期が長く、むしろ、平成の皇室のネガティブな面や、女性が生きづらい皇室の負の現状を最もお分かりなのは雅子さまですから、『子供に同じ十字架を背負わせたくない』とお思いでいらっしゃいます。

一挙手一投足がバッシングに晒された…そんな辛い思いをかわいい一人娘にはしてほしくない。人としてただ幸せな人生を歩んでほしい、そうお考えのようですよ」(宮内庁関係者)

確かに、仮に愛子さまが皇太子ともなれば、その男性配偶者への注目や期待は平成初期の雅子さまのそれに匹敵するか、それ以上となるだろう。

皇后陛下の使命感

宮内庁関係者は「ここからは私の推測も交じりますが」として、こう言葉を締めくくった。

「皇后陛下は使命感の強い方です。愛子さまに付き添い登校をした際も『やっと生まれた内親王なのだから、私がしっかり育てなければ…』という使命感だけで、乗り越えてこられました。

陛下のお側で見ているから分かるのですが、その『苦しみ』は、単に『愛子さまが天皇になれば報われる』なんていう安っぽいものではないんですけどね」(宮内庁関係者)

18年前に誕生した愛子さまは、「敬宮愛子」の名前の通り、人を愛して人からも愛され、人を敬い人からも敬われる素晴らしい女性皇族に育った。かけがえのない令和唯一の皇女である。

両陛下の切なる思いとは裏腹の「勝手な期待」をする国民には、しっかり反省をしてもらいたいものだ。


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