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「愛子天皇」推進論者、菅野朋子弁護士の「妄言」を糺す!(宮本タケロウ)

文/宮本タケロウ

弁護士・菅野朋子氏のインタビュー

1月8日、朝日新聞系の言論メディア「論座」にて、弁護士・菅野朋子氏の皇位継承問題に関するインタビューが掲載された。

参考:論座(男系男子天皇にこだわる社会は、女性全体に苦痛)

記事のタイトルはずばり、「男系男子天皇にこだわる社会は、女性全体に苦痛」で、サブタイトルは「菅野朋子弁護士に聞く『男を産むことを強いられるプレッシャー』」だった。

菅野氏は記事中で、

  • 「絶対に男の子を産まなくてはならない」ことが、どれだけプレッシャーか。
  • 生まれた子どもの男女を区別し、男子の出産を強いる。そんな制度はおかしいとずっと思っていました。
  • 「男女平等」かどうか以前に、「男系男子」という制度は人間としてあまりにも酷。

などと、持論を披露し、「皇位継承を男系男子に限る」とする現在の皇室制度は女性を苦しめる制度だと主張する。

菅野氏の意見には「なるほど」と思えるものも少なくないが、結局は彼女の主観で話をしているにすぎず、全体的にあまり建設的な意見ではなかった。

菅野氏の論は感情論で皇室の問題を論じるダメな典型例なので、読者のリテラシーを高めるためにも、今回はしっかり批判したい。

「男産め埋め教」批判はただの感情論

まず、菅野氏は、皇位継承を男系に限るのを「女性に対する苦痛」と批判するが、これは愛子天皇を賛成する人たちから「男産め産め教」と呼ばれ、非難の的になっている。

しかしながら、女系を容認したところで、皇室が世襲である以上、男女に関わらず、「子供を産むことを強制する」制度であることは変わらないので、男系男子を止めたとしても、「男産め産め教」が「子供産め産め教」になるだけで本質的な解決にはならないことは小学生でも分かるだろう。

また、菅野氏はこうも述べる。

生まれた子どもの側からもそうです。女の子の場合、みんなが「男の子でない」と騒ぐわけですから、どれだけ苦痛なことか。

皇后という立場の方、そこに生まれた女の子、どちらにとっても今の制度は人間性を否定することになると思います。

(論座、2020年1月8日)

菅野氏は「今の制度(男系男子)は人間性を否定する」と言うが、そもそも「男の子を作る苦痛」をなぜ妻だけが感じるのか。

夫(天皇)だって男の子を作らなければいけないのだから、夫にとっても苦痛だし、「人間性の否定」だろう。また、そこに生まれた息子(皇太子)だって、好きで皇族に生まれたわけでもないのに、天皇になると勝手に決められているのだから「人間性の否定」だろう。

これは、菅野氏のインタビュー記事の契機となった昨年11月5日のモーニングショーにて竹田恒泰氏も言っていたが、「人間性」だなんて言いだしたら、そもそも皇室という存在自体が、基本的人権を奪い、税金で養って、国民のために無償で奉仕する生き方を一人の人間に強制する人間性を否定した制度ではないか。

菅野氏の「身分差別はいいけど、女を差別するのはダメ」というのは単なる主観に過ぎないので、アジテーションには良いかもしれないが、政策論議には使えない。要するに感情的なおばさんのヒステリーでしかない。

菅野弁護士、「愛子さま拒食症」デマを拡散か!?

このように、弁護士にも関わらず、個人的な感情論で話を進める菅野氏は、驚いたことに「愛子さま女であるがために自己否定をしている」と妄想を開陳する。

―2016年、15歳になった愛子さまがとてもお痩せになり、「拒食症」が心配されました。

菅野:愛子さまは、「お母さんが批判されるのは、自分が女の子だからだ」と自分を責めてしまったのだと思います。1人の女の子としてあまりにもかわいそうで、そんなことを繰り返してはいけないと思います。

私も摂食障害になったことがあるのですが、それは自己否定感から始まりました。愛子さまに自分を否定する理由など見当たらず、「男の子でない」ことの葛藤がおありだったと思います。

(同上)

開いた口が塞がらない。

菅野氏は愛子さまが数年前に激ヤセしたことも「男産め産め教」が原因だと言うが、根拠を示せ。愛子さまの友達でもなんでもない菅野氏がどうして愛子さまの個人的な悩みを知っているのだ?

激ヤセした原因を「女に生まれたから」と勘繰るのは、友納尚子と同じただの妄想だろう。

そもそも、「愛子さまが摂食障害」という猟奇的な前提で話を進めるのもバカバカしい。数年前の愛子さま激ヤセの真相は、単に年頃の女子高生がダイエットをして痩せただけというのが世間では常識だ。

愛子さまと喋ったこともない分際で、単に思春期の女の子が痩せたのを見て、「男産め産め教の犠牲者だ」と主張するのは、十字架に磔にされたキリスト像を見たクリスチャンが「キリストが死んでくださっから、人類が救われたんだ!」と主観的な信仰を主張しているのと同じで、全く説得力がない

女性天皇が実現すれば「苦労が報われる」?

終始このような論調のインタビューが続くが、菅野氏はこのように話を終える。

制度が変われば雅子さまは「自分の苦労が無駄ではなかった」とお思いになると思うのです。(中略)

女性天皇が認められれば、8割が認めている国民の声を組み入れたということになります。そうなれば、雅子さまにも愛子さまにもうれしいことだと思うのです。(中略)

結婚以来の苦労があって、そのような成果を出せた、と。それは、つまり自分が役に立ったということ。雅子さまはそう思われると思うし、そういう日が来ればいいなと思っています。

(同上)

菅野氏は「女性天皇が認められれば雅子さまの苦労が報われる」と言いたいらしいが、バカも休み休みにしてほしい。そんな薄っぺらいことで「役に立った!」と嬉しさを感じるような女性が、我が日本国の皇后だとでも言うのか?

菅野氏には、しっかり人間の心を持って、雅子さまの立場とその慎ましさを考えてほしい。

仮に「天皇の一人子が女の子だから」という理由で女性天皇が認められてしまったら、

「私が男を産まなかったばっかりに、政治家が動いて、制度が変わってしまった…」

と、ますます苦悩を増すだけではないか?それが人間というものだろう。

そもそも、なんだ、最後の「そういう日が来ればいいなと思っています」という言い方は?

少女漫画の主人公かなにかか?「いいなと思っていまぁす!」程度の覚悟で皇統を論じるのは恥ずかしくないのか。菅野氏には「恥を知れ!」と言いたい。

感情論に流されるな!

以上、菅野氏の論説を理性的に批判してきた。やはり、男女平等の観点から女性天皇を主張するのは良いことだと思うが、「女性に苦痛だ!雅子さまが可哀そうだ!」と感情論で言うのはやはり、無理があるだろう。

読者の皆様におかれては、感情論に流されず、今回の私の論考を熟読して、菅野氏を反面教師とし、皇室問題を語るリテラシー向上に努めてもらいたい。


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