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文/川田璃子
即位後初の外国訪問が決定
天皇、皇后両陛下が、即位後初めて海外に国賓として訪問されることが決まった。菅官房長官は14日の記者会見で「両陛下はイギリスからの訪問を受けて、4月から6月の間で訪英することで調整中」と発表した。
またイギリス側もこれを公式発表し、両陛下は滞在中ロンドンのウィンザー城に滞在されるご予定だとした。ウィンザー城は、エリザベス女王が週末を過ごされる最古の公邸で、非常に格式高い場所だ。最近では、世界が注目したヘンリー王子とメーガン妃のロイヤルウェディングが行われたことでも話題となった。
天皇陛下、皇后陛下はお二人ともイギリス・オックスフォード大学への留学経験をもち、長女の愛子さまも、高等科2年の夏休みにイギリス王室メンバーや貴族が通う超名門校であるイートン校へ短期留学をご経験され、同国との親善関係を深められているようだ。
「引退騒動」に揺れる英王室
さて、イギリス王室は現在、ヘンリー王子夫妻の「引退宣言」に揺れている。
「夫妻が主要な王族から退き、カナダとイギリスを往来しながら王室から独立した経済を営むと声明を出し、同国だけでなく世界的にもビッグニュースとして報じられました」(記者)
この報はまたたく間に世界中で報じられ、今後の結末も不安視されていたが…。
「王子夫妻の声明から5日後の13日に、ヘンリー王子、エリザベス女王、チャールズ皇太子、ウィリアム王子、そしてカナダ滞在中のメーガン妃のメンバーで家族会議が開かれたようです。女王は『とても建設的な話し合いができた』とし、『これからもフルタイムの王室メンバーでいてほしかった』と複雑な心境を綴りながらも、『二人の意思を理解し、尊重したい』と述べました。夫妻が“新生活”を始めるまで、当分の間は移行期間として諸々調整を行いながら、という形になるようです」(同前・記者)
アン王女が両陛下に胸中を吐露
イギリス王室と交流を続けてきた両陛下も、この報には驚かれているご様子だったという。さる侍従職は語る。
「昨年10月、ラグビー観戦のためにアン王女が来日されていた折、両陛下は赤坂御所に王女を招き懇談されました。雅子さまはこのときが王女との初対面でしたが、元々外交舞台で活躍されていた力量を存分に発揮され、すぐに王女と打ち解けられたようです。
もちろん話題の中心は、天皇陛下の即位に関してだったようですが、11月に同じく来日を予定していたヘンリー王子や、妻のメーガン妃についても語られる場面があったようです。アン王女は同国内で厳しい状況に立たされていたヘンリー王子夫妻、とりわけ奔放なメーガン妃に関して、苦しい胸中を話されたとのことでした。ですから今回の“引退報道”には、両陛下も少なからず驚かれたご様子でした」(侍従職関係者)
両陛下にとっても衝撃となった今回の引退騒動。英国王室の変革は、現在多数のスキャンダルに揺れる日本の皇室にも少なからず影響し、「皇族としての品位」について改めて問われるきっかけとなりそうだ。