美智子さま

紀子さまの「博士論文」は’’皇族特権’’なのか…?(宮本タケロウ)

文/宮本タケロウ

一般非公開の紀子さまの博士論文

過日、秋篠宮殿下の博士論文の査読をした記事を掲載した。

参考記事:秋篠宮さまの博士号は「学歴ロンダリング」か?

それに続き、紀子さまの博士論文を入手したので、今回はその査読を行いたい。

前回の秋篠宮殿下の博論記事から1週間ほど時間がかかってしまった理由は、実は紀子さまの博士論文は、日本全国で2か所しか所蔵されていないからである。国会図書館関西館かお茶の水女子大の図書館にしか所蔵されていないのだ。

「紀子さまの論文も紹介してほしい」というサイト読者の声にこたえるため、筆者は国会図書館から論文を取り寄せた。

紀子さまの博士論文

公開しよう。ネット初公開、これが紀子さまの博士論文である。

(秋篠宮紀子「結核予防の意識と行動について‐結核予防婦人会講習会参加者・女子大学生の調査より‐」)

これを手にした時、筆者は驚いた。

なにしろネット上の噂では、「わずか10ページほどの論文…」とささやかれ、筆者もそれを信じていたのだが、実物はそんなことはない。なんと191頁以上に及ぶ大著である。

しかし、表紙にある「秋篠宮紀子」という表記は奇妙だ。紀子さまは「宮妃」であるので、眞子さまや悠仁さまとは異なり、宮号を苗字的に使用するのはNGのはず。

正確には、「秋篠宮」は秋篠宮文仁親王個人を表す記号であり、紀子さまは「秋篠宮紀子」ではなく「秋篠宮妃紀子(秋篠宮の妃である紀子)」である。

ま、そこはとりあえず置いておいて(結構大切なとこだけど…)、内容の査読を始めたい。

紀子さまの博論のレビュー

紀子さまの博論「結核予防の意識と行動について‐結核予防婦人会講習会参加者・女子大学生の調査より‐」は一言で言えば、心理学の量的調査。不特定多数の人にアンケート用紙を配布し、それを回収して分析し、レビューしていくという、博論としてはベタで新鮮味に欠ける無難な構成だ。

論文内容は、結核予防婦人会という団体が開催する結核予防に関する講習会を受講した人たちにアンケートを実施し、受講前後の結核に対する意識の変化や結核を予防する行動を分析したものである。

論文の中で、紀子さまは「健康に対する知識が必ずしも病気の予防行動に結びつかない」という健康心理学の先行研究モデルの反証をするため、「『批判的思考態度(客観性)』を持てば病気の予防行動をする」という仮説(参照、下の図)を設定し、アンケート調査を用いて検証を行っている。

(論文143頁より)

アンケート調査により、量的に検証した結果、「健康に対する知識は必ずしも病気の予防行動に結びつかない」という従来のモデルは該当せず「正確な知識と客観的な考え方( 『批判的思考態度(客観性) 』)を持てば、人々は結核の予防のための行動をとる」ということが立証されたという。

紀子さまは、結論を述べた後、「今後の課題と展望」として、「医療従事者、教育関係者、自治体関係者およびマスメディア関係者など、様々な組織や人々と連携して、必要な情報を共有し、内容を分かりやすく的確に社会に提供する必要」を提起して、「健康の維持と増進に向けて、人々が適切な意識と行動を保つことができるように、ヘルス・コミュニケーションを多面的に展開することがふさわしい」と述べる。

要するに「健康のためには適切な健康情報を得て行動しなければいけない」ということだ。

以上が、論文の簡単なまとめである。

「面白み」に欠ける博士論文

さて、一読して筆者が思ったのは、「面白みに欠ける内容だ」であった…

質問紙調査という調査手法もやりつくされた感があるし、「健康のためには適切な健康情報を!」という結論も、「そんなこと言わんでもわかるわい!」と言いたくなる(笑)

また、この論文を査読した教授が審査結果を書いた文章はお茶の水女子大の博士論文叢書に収録されているが、これは同大学のwebリポジトリにもアップロードされていないばかりか、国会図書館にも所蔵されていない。

つまり、紀子さまの博論の審査結果は世界中でお茶の水女子大の図書館でしか見られないのである。

これでは「誰が審査したのか?そして、審査結果はどうだったのか?」を知るためにはお茶の水女子大に行くしか方法がないことになる。お茶女大にはもう少々電子化を進めていただきたいと思う。

研究対象者1000人以上で英語引用文献は約100冊!

しかし、何も「面白み」だけに学術的価値があるわけではないのも事実。

紀子さまの博論の調査対象人数(アンケート回答者)は合計で1,194人、アンケート調査は2010年の2月から2011年の12月までの計6回であり、博士論文の調査人数としては十分な人数・回数である。また、引用文献の数は英語文献96冊と日本語文献85冊と、しっかりしている。

また、1000件以上のアンケート調査をしっかりと統計学の手法(ウィルコクソンの符号順位検定等)を用いて解析しており、学術的には特に問題とは思えないし、無難な出来である。

また、論文によれば先進国の中で結核罹患率が最も高い国は日本(10万人中17人、他の国々は10人以下)らしく、そうした日本の特殊性を健康心理学という分野から解明・改善しようとした紀子さまの博論の意義は確かに大きいと思う。

紀子さまの博論は博論としては十分ボリュームもあったし、無難な人数に対する無難な質問紙調査を行い、アンケート結果もしっかり統計学的な手段で解析されていた。

紀子さまの論文は、少なくとも内容的には「博士論文」で申し分ないと思う。

以上、今回は紀子さまの博士論文の内容面についてのレビューをしたが、次回は「自力で書き上げたのかどうか」という論文執筆における実情面をあらためて考察していきたい。

https://kikunomon.news/article/41642

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。