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文/歩紀柚衣、監修/編集部
水は波動を伝える…
サイト読者の皆様の中にはもしかしたら聞いたことがある人もいるかもしれないが、「水からの伝言」という実験をご存じだろうか。
「ありがとう」と書いた紙と「ばかやろう」と書いた紙をそれぞれ別のコップに貼って、水を入れ、それを凍らせて結晶にする。すると、「ありがとう」の水は美しい結晶となり、「ばかやろう」の水は結晶化しない醜い氷の塊になるという実験だ。
「実は愛子さまも小学生のころ、『水からの伝言』をやってみたそうなんです」
と、学習院周辺の人物が素敵な話を聞かせてくれた。
愛子さま、小学4年生の夏休み
「愛子さまが小学校の4年生ころだったと思います。『不登校騒動』がひと段落した後ですね。夏休みに入るころ、当時、学習院の初等科では、一般の小学校と同じように、女子生徒の間で星座占いや手製のお守りを作るのが流行っていました。そこで、『水からの伝言』をやってみようと言う子が何人かいて、夏休みの自由研究にしてみたそうなんです」(学習院関係者)
しかし、理科の実験に「水からの伝言」をするのはあまり科学的ではないような気もするが…
「もちろん、『水からの伝言』の実験ではなく、名目としては『水の結晶の観察』でした。『ありがとう』と書いた紙と『ばかやろう』と書いた紙をペットボトルに貼って、息を吹きかけて水蒸気を溜まらせ、ドライアイスで冷却させて、結晶ができるのを観察する実験ですね。これを何人かの友達と一緒に夏休みにやってみたそうなんです。
雅子さまも半信半疑でしたが、『水からの伝言』に『そう、素敵な話ね』とおっしゃり、愛子さまとお二人で氷の結晶を作っていらっしゃいました。ペットボトルに息を吐きだし、ドライアイスを中に入れ、発泡スチロールの箱で冷やす…30分くらいするとペットボトルの中に氷の結晶が出来て来るんです」(学習院関係者)
実験は失敗に終わったが…
しかし、結果は残念ながらと言うか、当然と言うか、失敗だったらしい。学習院関係者は「結果は、残念ながら、『ありがとう』も『ばかやろう』も同じように結晶ができたそうです」と、こう続けた。
「どちらも同じような結晶ができたのを見て、雅子さまが愛子さまに『残念ねえ。でも、ほら見て。水が凍っただけなのに、すごく綺麗ね』とおっしゃりました。すると、愛子さまがこうおっしゃいました。
『お母さま、どうして水は結晶になるの?どうして、ただの水なのに、あんなに綺麗になるの?』
雅子さまは、少し間をおいて、『それはね。水がもともと輝いているからよ。水が凍るのは愛子も理科でならった法則よね? キラキラで輝いている綺麗な姿が、水の本当の姿なのかもしれないのよ。知ってるよね?綺麗な水がないと、人は生きていけないのよ。 お母さんも、愛子も体ほとんどが水でできてるんだから』とおっしゃいました」(学習院関係者)
きっと、雅子さまは天皇陛下のライフワークである水問題を念頭に「水の大切さ」をお話されたに違いない。しかし、愛子さまの返事は予想と異なるものだった。
『じゃあ 愛子も お母さまも お父さまも みんな かがやいているんだね』
みんな、かがやいている…
当時を振り返ると、愛子さまは不登校を克服されたばかり、雅子さまは付き添い登校がマスコミでバッシングされていた時期だった。輝かしい外交官生活から輝かしい皇室へ嫁がれた雅子さまだったが、辛く苦しい時期が多かったのも事実だろう。
「当時の雅子さまはご病気が辛く、『かがやいている』とはとても言えないようなお立場と状況でした。しかしながら、愛子さまにとってはたった一人のお母さんであることには変わりありません。辛いときにも毎日学校に寄り添ってくれた、かけがえのないお母さんです。『お母さまも かがやいてるんだね』と言われた雅子さまは、こうお応えになりました。
『そうね… 本当はみんな、かがやいているのよね…』
と。雅子さまはきっと、『水は元々輝いているのが本当の姿』と自分でお話になったのを思い出したのでしょう。病気になっても、辛くても、ほんとうは一人一人、みんなかがやいているんだ、それがほんとうの世界なんだ。と、それにお気づきになったのだと思います」(学習院関係者)
今年に入り、雅子さまの輝かしいお姿を目にする機会が増えて、多くの国民は安堵していることだろう。涙ながらにも即位パレードで笑って手を振ってくださったことを皆覚えている。先の誕生日会見では、雅子さまの病状は順調に回復に向かっているそうだが、まだ体調に波がある状態らしい。
『みんな、かがやいているんだね…』
愛子さまが夏休みに実験した「水からの伝言」は失敗に終わってしまったようだが、「愛子さまから水の伝言(メッセージ)」は、一人一人が輝くこの世界を癒すだろう。
一人一人が、ほんとうに輝ける世界が、令和の御代に実現できることを、切に願いたい。