天皇陛下

雅子さま「即位パレードの延期」を願う背景に「中東訪問」での“悲しい記憶”

文/編集部

22日の即位パレード延期の方針で政府調整

政府は東日本で広い範囲の被害が出ている台風19号の復旧・復興に向け、政府として対応に万全を期すため22日に予定されていた天皇陛下の即位を祝賀するパレード「祝賀御列の儀」11月10日に延期することを発表した。

即位を国内外に宣言する「即位礼正殿の儀」、皇居・宮殿での祝宴「饗宴の儀」は予定通り22日に実施される。

15日には、宮内庁の西村泰彦次長が定例会見で、天皇、皇后両陛下は台風19号による甚大な被害に心を痛め、犠牲者や遺族、被災者に哀悼とお見舞いの気持ちを持たれていると語った。

宮内庁は台風による影響と国民の反発を懸念

15日の記者会見にて菅義偉官房長官は22日の「即位礼正殿の儀」「祝賀御列の儀」を予定通り実施する考えを示したが、国民の一部からは「台風19号の被害状況を鑑みてパレードは延期にすべき!」という声が上がっていた。

また先月9月の台風15号の際には、被害状況が甚大であったにも関わらず、上皇后美智子さまの退院祝いと紀子さまのお誕生日祝いが開かれたこと、そして紀子さまのお誕生日に際しての文章の中で、被災者をお見舞いする言葉が一切なかったことを巡って、ネットを中心に大きな非難が上がり、宮内庁に苦情の電話が殺到したという。

「当初、宮内庁も予定通りに“即位礼正殿の儀”と“祝賀御列の儀”を執り行うよう計画を進めていましたが、未だ多くの国民が避難生活を送り、行方不明者の捜索活動が続けられている状況です。国民からの反発が上がることを懸念し、政府へ“祝賀御列の儀”だけでも延期するよう提案がなされたのでしょう(皇室ジャーナリスト)




国民を想う雅子さまの涙の訴え

実は、今回の祝賀パレード延期の裏には、国民からの反発に対する懸念だけではなく、雅子さまからの強い要望も反映されたのだという。天皇家に近い関係にある皇室関係者は次のように語る。

今回の台風による被害で雅子さまは大変お心を痛められておりました。一日も早く安否不明者が見つかり、被災地の復旧が進むことを願う雅子さまは、まず天皇陛下に掛け合われ祝賀パレードの延期が可能かどうか尋ねられましたが、天皇陛下も雅子さまのお考えに同意なさったようです。

その後、雅子さまは直接宮内庁へ赴かれ、職員へ祝賀パレードの開催を延期される要望を伝えたのですが、その際には涙ながらに『1日でも早く被災地の人々が平穏な生活を取り戻せますように』とも訴えられておりました。

雅子さまの必死の訴えは、周囲の者の心をも打ち、中には想わず涙を堪えきれずにもらい泣きする職員もいたほどです(皇室関係者)

中東訪問でのつらい経験も

そんな両陛下の国民に寄り添われたいという深いお心の背景には、「95年の中東訪問の苦い記憶があるのです」と関係者は語る。

「阪神淡路大震災の3日後に中東訪問を控える中、両陛下(当時皇太子)は苦渋の決断で中東での公務へと旅立たれました。直前のキャンセルは相手国を考慮すると到底無理なことでした。ご夫妻は痛むお心をお持ちのままお出かけになり、現地でも逐一国内の状況を側近らに確認されていたのです。

そんなお姿を見たヨルダン国王の勧めもあり、やっとの思いで予定よりも2日間日程を繰り上げられての帰国が叶いました。後の会見では『国内でそのような災害が起こっているときに日本を離れなければならなかったことに申し訳ない気持ちだった』と語られ、今でもその際に国民のつらさに寄り添えなかった、と無念を口にされるのです」(天皇家関係者)

パレードの成功を願うと同時に、一日も早く台風被害による安否不明者が見つかり、被災地の復旧が進むことも願いたい。


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