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文/編集部
国会議員も大多数が愛子天皇に賛成
以前、雑誌「週刊朝日」が実施した国会議員を対象にした皇位継承問題に関するアンケートの結果が発表された。
アンケートの第一の設問は、「愛子さまが天皇に即位できるように皇室典範の改正をするべきと思いますか」というものだが、なんと回答した国会議員のうち約8割が「するべき」と回答した。
「愛子さまが天皇に即位できるように皇室典範の改正をするべきと思いますか」
「するべき」28%
「するべきではない」8%
「無回答・回答拒否」65%
衆参両院の全国会議員708人アンケートを実施。回答があったのは2割強の170人
「週刊朝日」アンケート
また28日には共同通信社が有権者を対象に行った調査の結果が発表されたが、こちらも女性天皇を容認する意見が大多数で、「女性天皇を認めることに賛成」との回答が81.9%、反対は13.5%となり、国民世論、そして、選挙により選出された国会議員の大多数が女性天皇を認める法改正に賛成しているという現実が改めて浮き彫りとなった。
愛子天皇阻止は保守派の陰謀
週刊朝日のアンケートにより、大多数の世論のみならず、国民から選挙により選出された国会議員の大多数も女性天皇容認の意見に賛成していることが明らかになったが、また、このアンケートの次の設問によっても興味深い事実が判明した。
「愛子天皇が実現しない理由は何だと思うか」(複数回答可)
「典範改正に向けた議論が進まないため」22%
「男系男子による皇位継承を維持するため」18%
「保守派の政治家・知識人の反対が強いため」15%
同上
これまで当サイトでも、愛子天皇の実現へ向けた法改正が進まない理由として、保守系の政治家や知識人の影響を指摘しているが、先のアンケートに回答した国会議員のうち15%が同様の見方を示しているようだ。ある皇室ジャーナリストは次のように指摘する。
「悠仁さまがお生まれになって以降、保守派の政治家や知識人と秋篠宮家の関係が非常に深まったことは紛れもない事実と言えるでしょう。それは、同時に、保守派や大手メディアによる皇太子家(現天皇家)へのバッシングが強まるきっかけでもありました。
現在でも、秋篠宮家と保守派の癒着関係は継続しており、このような政治家と宮家皇族の不適切な関係が皇位継承議論の内容を歪めているというのは、多くの政治家にとってある種の共通の了解事項となっているようです」(皇室ジャーナリスト)
政府は皇位継承議論を先延ばしの意向
先日、政府は今秋から開始される予定であった皇位継承議論の開始を来春以降に先送りする案を検討しているという。この先送り案に、世論の「愛子天皇待望論」の影響があることは間違いない。
ある官邸筋の関係者は次のようにこの背景を語る。
「7月には読売新聞のリーク情報により、“現在の皇位継承順位を変更しないことを前提とする“方針を政府が固めていることが明らかになりました。これはいわゆる世論の動向を図るための、意図的なリーク記事です。ですが、政府の期待とは裏腹に、その後の世論調査では、現在8割以上の人々が女性・女系天皇容認に賛成するという結果が出ました。
このような結果を受けて、悠仁天皇を確実なものにするために、紀子さまは安倍政権と接触を試みているそうです。安倍官邸側も、お抱えの官僚を秋篠宮邸に送り込んでいます。先ほど発表された『立皇嗣の礼の後に、皇室典範改正議論を始める』というリーク記事も、紀子さまのお考えを忖度しての結果でしょう。
ですが、仮に現在の皇位継承順位を変更しない方針を政府が強引に押し通そうとするなら、世論からの強い反発を招くことは間違いありません。この対策を紀子さまと安倍官邸を今も練っていることでしょう」(官邸関係者)
皇位継承問題に関する世論調では、過去数十年間女性天皇容認に賛成する意見が多数を占めており、仮に、皇位継承議論の開始を先送りしたとしても、世論の動向が大きく変化する可能性は極めて低い。
すでに、国民の意思は多数の世論調査によって明白に示されている。いよいよ、本格的に愛子さまが即位出来るための皇室典範改正の議論が開始されるべき時が来ているといえるだろう。