皇室

雅子さま「涙」に感動 現地ルポ「国民祭典」のすべて(宮本タケロウ)

天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典

文/宮本タケロウ Twitter

先日、お伝えした通り、当サイト取材陣は11月9日に開催された天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典に参列した。以下、現場をレポートする。

式典は17時開始だが、16時前から二重橋前には大勢に人だかりで正月のような賑わいの様子があった。

大手町駅前

大手町駅前からすでに規制線が引かれ、警察が多数配置。物々しい雰囲気に。

都心の憩いの地を山車が練り歩く

楠木正成像などがある皇居ランナーの憩いの地である二重橋前の広場は、山車や高円寺の阿波踊りが繰り広げられ、まるで「聖」と「俗」の結界が作られているようである。

山車

すでに満席の場内

取材陣はA2ゲートから中に入った。

入り口では警備員とボーイスカウト・ガールスカウトのボランティアが手荷物検査を行っていた。

取材陣が現場に到着したのは16時10分ほど。開会まで50分ほどあるが、すでに会場は満席状態。

入り口で奉祝と書かれる提灯と日の丸の小旗が配布されているが取材陣が来た時にはすでに品切れ状態。おそらく前席を確保するために早めに来た人が多かったのだろう。参列する国民の意識の高さがうかがえる。

取材陣が陣取ったのは会場の後方。A126の辺りである。

祭典の始まり

17時過ぎ、太鼓の演奏と共におもむろに式典がスタートした。

司会の谷原章介は少々しゃべりすぎで、「平成天皇」や「上皇・皇后両陛下」、また現在の天皇陛下を「皇太子殿下」と言ってしまったりするが、一世一代の慶事に、いちいち言葉狩りをするのも逆に不敬ではないかと思えるほど、厳粛かつ暖かな雰囲気が会場を包んでいる。

壇上に上がった数十名の各界著名人挨拶で先陣を切ったのは、女優というよりもまだあどけなさの残る芦田愛菜だ。芦田愛菜は普段はメディアでも「愛菜ちゃん」と呼ばれるが今回はさすがに誰も愛菜ちゃんとは呼ばない。

振り袖姿で行ったあいさつ文も「謹んで申し上げます」から始まる。

写真:外部提供

まだ15歳とは思えない、陛下の前で粗相があってはならないとしっかり読み込んで練習したのだろう。晴れ着の凛々しい姿を見せてくれた。安倍総理も見習ってほしいくらいだ。

幻想的な提灯がともり、両陛下が…

その後、太鼓の演奏と大田楽が続き、開始から約1時間、司会の有働由美子の一声で参列者の手に持った提灯がともる。なんて幻想的なのだろう。先月末のハロウィンのカボチャ(ジャックオランタン)が幼稚で禍々しく見える。色合いは変わらないのに、提灯はとても美しい。

さあ、提灯に火がともり、ようやく天皇皇后両陛下のお出ましだ。

「みなさま、帽子をお取りくださり、ご起立をお願いします」

と、アナウンス。

みな一斉に立ち上がる。まったくイヤイヤではなく、自らの意思で、「陛下がいらっしゃった!」と喜び勇んで立ち上がるのだ。

式典の国旗国歌で起立しない教職員が世の中にはいるそうだが、陛下の目の前で自発的に喜んで起立する、これがむしろ老若男女の一般市民の普通の姿である。

天皇陛下は黒のジャケット、皇后陛下は白のシックなコート。お似合いである。

提供:NHK

その後、両陛下、国民共に起立したまま、安倍総理の祝辞を挟み、天皇陛下御即位奉祝曲が始まった。

奉祝曲「Ray of Water」

ピアノの辻井伸行のソロパートではやや悲し気な旋律だが、曲目の「Ray of water」に相応しい、みずみずしい音の連なりが皇居の静寂を染めてゆく。

両陛下も微笑んでいらっしゃるのが大画面ではっきりと見える。

続いて嵐の歌唱だ。

真顔でファンサービスの手振りもなく一列で壇上に歩み、両陛下に深々と90度の最敬礼。エライ!

世界よ、見たか!? 国民的アイドルが君主の即位を祝い、敬愛の念を身体で示す。これが国民と天皇が共に歴史を歩む日本の姿だ!

写真:外部提供

口パクじゃないぞ!

ミュージックステーションでも口パクの嵐だが、今回はしっかりと肉声。ま、そりゃそうか…(笑)

ごらんよ 光は 君と ともにいる

君が 笑えば 世界は 輝く
誰かの 幸せが 今を 照らす
僕らの よろこびよ 君に 届け


大丈夫 鳥は 歌っている 大丈夫 空は 輝いてる
大丈夫 水は 流れている 大丈夫 海は 光っている
大丈夫 君と 笑ってゆく 大丈夫 君と 歩いてゆこう

Ray of Water 第三楽章「Journey to Harmony」 作詞 岡田惠和

サビの最後、大野君の柔らかな雲のような歌声がすっきりと黒い、皇居の空に流れる。

君が笑えば 世界は 輝く。誰かの幸せが 時代を照らす。僕らのよろこびよ、君に届け。

皇后陛下がおもむろに目に手を遣り、取材陣にはまるで泣いているように見えた。

目に手をおやりになる皇后陛下

嵐の歌唱の余韻に浸りつつ、祭典は終盤を迎えた。

オペラ歌手、森谷真理による「君が代」独唱。やはりオペラ歌手。これが肉声かと信じられないほどの歌唱力が二重橋前の空気を突き破るように耳に響く。

君が代は、千代に八千代に、さざれ石の巌となりて、苔のむすまで…

そういえば、嵐の歌った歌詞にも「君」が頻発する。これは、おほきみ(大君)=天皇を意識しているのだろう。

万歳三唱

君が代斉唱の後、いよいよ閉会、伊吹文明元衆議院議長による万歳三唱だ。

天皇陛下、ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!

嵐も芦田愛菜もしっかりまっすぐに手を挙げている。式典には2万人が参集したそうだが、2万人の万歳三唱は取材陣も初めての経験だ。

国民総出の万歳三唱に提灯を揺らして返礼をしてくださる両陛下。

ああ、日本には天皇陛下がいてくださって、本当にありがたい。日本に生まれてよかった。心からそう思う。

答礼される両陛下

しかし、伊吹文明氏の「万歳三唱」の後、なぜかマイクから別の声で「万歳三唱」が連続ループするのは、少々興ざめ感があった。

万歳は三回だけで良かったのではないだろうか?または陛下が退出する際にもう一度、計二回程度行うくらいでよかっただろう。

「ばんざーい!」の声が少々気になり、せっかく両陛下が橋の上を移動して答礼してくださる様子に集中できなかったのは残念だ…

マイクから「ばんざーい!ばんざーい!」とループし、万歳三唱ではなく、三十唱くらいになってしまって、取材陣の周囲からも「まだやるのかよ!(笑)」という苦笑がこぼれた(決して嫌な苦笑いではなかったが)。

幕を閉じた国民祭典

ともあれ、国民と両陛下の思いが一体となった、令和時代のまさに国民祭典はこうして幕を閉じた。

気が付けば丸の内のビル灯が煌々と二重橋を照らしていた

二重橋を照らす丸の内のビル

君が笑えば 世界は 輝く。誰かの幸せが 時代を照らす。僕らのよろこびよ、君に届け

君=陛下の笑顔によって、世界は輝く。一人一人の幸せが令和の時代を照らす。私たちの喜びはきっと陛下に伝わっている…

ああ、日本人に生まれてよかった。どうしてだろうか、両陛下と同じ時間と場所を共有するだけで、素直にそう思える。

祭典の帰り道、名残惜しそうに日の丸を持つ幼子

本サイトは、これからも天皇陛下と皇室の弥栄、そして日本国の安寧を祈っていきたい。


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