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文/編集部
「大嘗祭」 を終えられた天皇皇后両陛下
今月18日、宮内庁は会見にて、天皇陛下の即位に伴う「大嘗祭」の中心的な儀式が終わったことについて両陛下が、儀式を滞りなく終え、関係者に感謝の気持ちを示されていることを説明した。
西村次長は、儀式を終えられた両陛下の気持ちを尋ねられ「滞りなく終えられて安堵しておられると伺っている」と述べ、ついで「長期にわたって、多くの関係者が大変な準備をしてきたことに、感謝の気持ちを示されている」と話した。
反天皇団体の集会も
滞りなく行われて大嘗祭であるが、14日の夜には、大嘗祭に反対する集会もあったようだ。主催者の男性は街頭にて「たった一晩の儀式のために27億円もの税金を使い、巨大な神殿が建てられた」と訴えた。また参加者は「インチキ大嘗祭」などと書かれたプラカードを掲げ「大嘗祭反対」「税金返せ」といったシュプレヒコールの声を上げた。
現在、即位関連の儀式に合わせて、活動が活発化している反天皇団体であるが、新天皇の即位をお祝いする国内のムードの高まりもあり、運動の参加者数は下火となっているようだ。
秋篠宮殿下は共感も
一見皇室とは完全に敵対関係にあるように思える反天皇団体であるが、この団体の主張に関して唯一、一点のみ秋篠宮殿下が共感される主張もあったという。秋篠宮家と近い関係にある皇室関係者は次のように語った。
「秋篠宮殿下は、大嘗祭の当日に行われた反天皇団体のデモに関して、賛成も反対もなさりませんでしたが、唯一“一晩の儀式のために27億円もの税金を使うのはオカシイ”という主張にだけは共感されていたようで、後日報道などを興味深そうにご覧になっていました。
これまで、大嘗祭に関して、“できる範囲で身の丈にあった儀式にすれば”と仰られていた殿下ですが、やはり公金の使い方に関しては相当に気を配っていらっしゃるようです」(皇室関係者)
反天皇団体の主張に皇位継承順位第一位の秋篠宮殿下が共感なさるというのも不思議な話ではあるが、この大嘗祭の費用の問題に関しては、やはりそれだけ強い思いがあったということだろう。
この「身の丈」発言は、大変なバッシングを呼んだが、秋篠宮殿下は発言を撤回されることはなかった。今回の即位関連の多くの儀式は滞りなく行われたものの、秋篠宮殿下は「即位礼正殿の儀」や「大嘗祭」に関わる費用に関して苦言を呈されることもあり、少々わだかまりが残るような面もあるようだ。