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文/一条あやか
一段落を迎えた赤坂御用地
10月22日からの「即位礼」で、様々な儀式や祭祀に慌ただしい日々を送られた天皇、皇后両陛下や皇族方。
両陛下は今月22日より、「即位礼正殿の儀」や「大嘗祭」など一連の即位関連行事が無事終わったことを報告する「親謁の儀」に臨まれるため、まず三重県・伊勢神宮を訪れるご予定だ。この親謁の儀は、平成の際は儀装馬車が使われたが、皇后雅子さまに“馬アレルギー”の症状があるとのことで、陛下が馬車、雅子さまは御料車で参拝されることとなっている。今回は、皇族の減少を考慮し他の皇族方は同行されない。
この「即位礼」関連行事はほぼ皇居で行われたが、上皇ご夫妻のお引越しが未だ済んでいないため、両陛下が皇居へ連日「ご通勤」されるという状況だった。
お引越しは来年3月末までに
さて、何度かの延期を経てきた上皇ご夫妻のお引越しだが、宮内庁は先ごろ、来春3月末までに完了させるという旨を発表した。
「上皇ご夫妻は当初、御代替わり後の今夏にも、既に改修工事を終えていた高輪皇族邸へとお引越しをされるご予定でした。しかし美智子さまのご体調不良などが重なり、次は秋に延期。そうこうしているうちに「即位礼」が始まってしまいましたから、年内は慌ただしく動かれる両陛下に配慮され、『来春までに』という最終決定をされたのではないかと拝察します」(皇室担当記者)
上皇ご夫妻のご退居後、速やかに御所の改修作業に移る。改修にはおよそ9ヶ月を要し、その後天皇ご一家がやっと皇居に移り住まわれることになる。
「実は度々のお引越しの延期を経て、その度に『ご準備を』との連絡を上皇職から頂いたもので、すっかり赤坂の方は準備が整っている状況です。愛子さまも定期的に御所内のお掃除などに取り組まれています」(天皇家関係者)
赤坂御所のお庭でおいもパーティー
さて、愛子さまは慌ただしい日々をお過ごしの両陛下をもてなしたいと、なにかひとときでも楽しませられることはないかと思案されていたそうだ。季節柄もあり御用地に届けられたさつまいもを使い、焼き芋を作り振る舞われたという。
「実はアウトドアにも関心を持たれているんですよ。お芋はどのように焼けば一番美味しく出来るのか事前にしっかりとお調べになられました。結果じっくり低温で水分を適度に飛ばす、石を使った方法が最適だということで、ご準備なさりました。眞子さま、佳子さま、悠仁さまもいらっしゃり『甘みがすごい!』と大変お喜びでした。」(同前・天皇家関係者)
愛子さまの粋な計らいで、御用地の人々もすっかり秋を堪能できたそうだ。来年の今頃は、皇居へと移り住んでいる可能性もある。秋篠宮家や高円宮家の方々と密に交流できる機会も少なくなるからと、そんな思いもおありだったのかも知れない。