秋篠宮殿下

「立皇嗣の礼は中止にしたい!」秋篠宮殿下のお言葉を聞き入れず、政府は儀式を強行へ

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文/編集部

皇室行事次々延期に

現在、新型肺炎の流行により、感染拡大を防ぐため政府は大規模なイベントや集会の自粛を呼び掛けている。

この影響により、様々なイベントや催しが相次いでキャンセルとなる事態が続いているが、皇室行事も同様に次々に中止や延期となっている。そのため、宮内庁は3月2日~8日の予定を発表したが、今週は皇室の方々の予定が少なくなっている。

先月の2月23日には天皇誕生日の一般参賀が中止となった。この決断に関して、ネット上では代替わり後初となる天皇陛下のお誕生日をお祝いできないことを残念に思うという書き込みもあったが、賢明な判断に概ね好意的な評価が多かったようだ。

立皇嗣の礼中止を求める声も

このように、皇室関連行事が次々と中止や延期となる中、4月に行われる秋篠宮殿下が皇位継承順位第一位の皇嗣となられたことを国内外にアピールする「立皇嗣の礼」に関しても、「中止にすべきではないか?」という声が高まっているという。

「現在、“立皇嗣の礼”を中止すべきではないか、という声が高まっていることにはいくつかの理由があります。

一つは、新型肺炎の流行です、“立皇嗣の礼”も皇室関連行事として大勢の人々が集まりますから、集団感染の危険があります。また、一般参賀という重要な行事を中止したにも関わらず、立皇嗣の礼を強行する特別な理由は見当たりません。

それから、もう一つは、この儀式の正統性の問題です。そもそも皇位継承順位第一位とはいっても、暫定的な時期天皇候補である皇嗣が決定したことをそれほど大々的な儀式を行って周知する必要があるのかという儀式の正当性や必要性に関しても疑問が持たれているのです(皇室ジャーナリスト)

秋篠宮殿下は辞退を希望

このように「立皇嗣の礼」に反対する声が高まる中、秋篠宮殿下ご本人も「出来ることなら辞退したい」と周囲の職員にこぼされることもあるようだ。

秋篠宮殿下も、国民の間で“立皇嗣の礼を中止すべきではないか”といった声が上がっていることは承知しております。また年齢的な制約によってご即位されない可能性が高いこともあり、最近ではしばしば“立皇嗣の礼は中止にしたい”と仰られているようです」(秋篠宮家に近い皇室関係者)

このように、秋篠宮殿下ご本人は「立皇嗣の礼」を辞退したいというお気持ちを持たれているようだが、実は、この問題は殿下個人の意思のみではどうにもならないという。先の皇室ジャーナリストは次のように語る。

「実は“立皇嗣の礼”は憲法に定める“天皇の国事行為”として行われるので、秋篠宮殿下本人が辞退しようにも出来ないのです。

国事行為は“内閣の助言と承認”により天皇陛下によって行われます。つまり、“立皇嗣の礼を行うか否か”は、殿下個人の意思ではなく内閣の“意思”に基づいて決定がなされます。

その儀式の内容も、秋篠宮殿下が個人で皇嗣になられたことを宣言するのではなく、立太子の礼に準じて、天皇陛下が“文仁親王が皇嗣であることを、広く内外に宣明”なさる“おことば”をお述べになり、それを受け殿下がご決意を表明されるものになります」(前出の皇室ジャーナリスト)

このように「立皇嗣の礼」の中止の決断が可能なのは内閣だけであるが、現在政府は「立皇嗣の礼」の中止に関しては「全く検討していない」(政府関係者)という。

国内の様々なイベントや集会に自粛を求めながら、必要性の不明確な「立皇嗣の礼」を強引に開催しようとするこのような政府の姿勢に関して、今後はますます批判が強まっていくだろう。


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