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文/編集部
反対の声強まる「立皇嗣の礼」
現在、新型肺炎の流行により政府が集会や人の集まるイベントの自粛を呼びかける中、皇族方が出席される予定であった行事なども次々と延期や中止が発表されている。
このような状況の中、秋篠宮殿下が皇位継承順位第一位の皇嗣となられたことを国内外に知らせる「立皇嗣の礼」が執り行われる日もあと1カ月ほどに迫っている。
「政府は、新型肺炎の感染拡大を踏まえ、“立皇嗣の礼”の一部縮小や手法の見直しを検討してはいますが、すでに秋篠宮ご夫妻は儀式の習礼(リハーサル)も行っており、延期や中止を検討している様子は全くみられません。
あくまで儀式は強行するというのが現在の政府の方針であると言って良いでしょう」(皇室ジャーナリスト)
もともと「立皇嗣の礼」に関しては、その必要性や正統性に関して疑問の声が上がっており、一部ネット上では反対署名まで集められていた。そのような状況で新型肺炎の流行が発生したことで、儀式に反対する声はますます強まっている。
「安倍首相は伝染病の対策への取り組みを積極的にアピールしながら、“立皇嗣の礼”の延期や中止には全く言及しておりません。
このような姿勢からは、女性天皇誕生を阻止したいという政府の思惑が透けて見えると言ってよいのではないでしょうか」(前出の皇室ジャーナリスト)
天皇教育を受けてこられなかった秋篠宮殿下
また、果たして秋篠宮殿下が時期天皇に相応しい教育を受けてこられたのかについても疑問が呈されることは多い。
「秋篠宮殿下は天皇陛下とは違い、将来の即位についてはあまり考えることなく自由に過ごされてきました。たとえば、そのことは大学の学部の選択などにも表れています。
殿下は法学部政治学科を選ばれていますが、現行憲法下では天皇は政治と一定の距離を置かなければなりませんから、皇太子として将来の即位が定められていた天皇陛下には、その選択肢はありませんでした。
正直なところ、陛下と年齢が近いこともあり秋篠宮殿下は学生時代には、将来即位されることなど考えておられなかったのかもしれません」(同前)
常に、将来に即位されることを考えて人生の進路を選択されてきた天皇陛下とは対照的に、殿下には将来天皇となることを強く意識して過ごされてきた形跡はみられない。
多くの国民が秋篠宮殿下の天皇としての資質に疑問を抱く理由の一つは、やはり、こういった天皇となるための教育や覚悟が不足していることにあるのだろう。
美智子さまは秋篠宮殿下の資質を称賛
ところが、そんな秋篠宮殿下に関して、十分に天皇としての資質が備わっている、と考えられているのが美智子さまであるという。
「美智子さまは、以前から“立皇嗣の礼”の成功に関して大変気にかけていらっしゃいます。特に、ネット上の反対の声や、殿下の天皇としての資質の欠如を指摘する声には敏感に反応を示されているようです。
また、ある時には、殿下は将来の天皇として教育を十分に受けてこなかったのではないか、という週刊誌の記事を読んだ後に、“私たちの姿を見て育ったことが文仁にとっての最高の天皇教育です”と仰られました。
上皇陛下は秋篠宮殿下に直接に天皇としての心構えなどについて教えを説かれることはなかったようですが、それでも、上皇上皇后両陛下の背中を見て育ったことで、天皇としての立ち振る舞いや“常に国民とともにありたい”と願う心は殿下にも十分受け継がれていると、美智子さまはお考えのようです」(上皇ご夫妻に近い皇室関係者)
平成の時代から秋篠宮ご夫妻を大変可愛がられてきた美智子さまであるが、今回の「立皇嗣の礼」に関しても、4月実施の強行を計画している政府の姿勢を後押しされているという。