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文/新藤幸人
国民祭典
11月9日に開催された天皇陛下の御即位を祝う「国民祭典」では、招待客2万人と一般公募で当選した1万人の合わせて3万人が皇居前広場に集まり、両陛下を祝福した。
天皇皇后両陛下が二重橋近くの石橋にお姿を見せられると、集まった人々は提灯に明かりを灯し、日の丸小旗を振って歓声を上げた。
この祭典に参加した40代の女性は以下のように当日の様子を話す。
「普段あまり見ることのなかった和太鼓のパフォーマンスは圧巻でした。また芦田愛菜ちゃんも15歳とは思えないほど凛としてきれいで。奉祝曲もとても素晴らしかったですね。曲も歌詞も壮大で感動しましたが、何よりも皇后さまが目元を拭われた場面は感慨深かったです。これまで色々あって皇后さまもお辛かっただろうな、今日は本当に素晴らしい日だなと、感極まって思わず貰い泣きしてしまいました。改めてこういった場に参加できたことに感謝です」(40代女性)
提灯奉迎
さて、この国民祭典でにわかに注目を集めているのが「提灯奉迎」だ。この提灯奉迎は、主に両陛下が地方行幸啓の際行われるもの。日没後に市民が両陛下の宿泊先に集まり、提灯を灯して歓迎する行事である。
「今年6月、御代替わり後初となる名古屋から始まり、新潟でも行われました。両陛下が部屋の明かりを消して提灯を左右上下に振られ、市民らに応えるというものですね。提灯の柔らかい光が非常に幻想的です。人々が『右、左』と音頭を取りながら提灯を振り、両陛下も室内で携帯電話からその声を聞かれながら合わせて提灯を振られます。『天皇、皇后両陛下万歳』の掛け声の時は両陛下も提灯を上げてお応えになります」(皇室ジャーナリスト)
新潟での提灯奉迎に参加した人によれば「提灯を通じて両陛下と心を一つにできているような、不思議な感覚になりますね。厳かな気持ちになり、自然と涙が溢れました」とのことだ。
悠仁さまも密かに訓練を
さて、そんな「提灯奉迎」に悠仁さまも関心を寄せているという。
「悠仁さまも国民祭典をご一家でご覧になられましたが、その際の提灯の美しさに胸を打たれたようです。早速紀子さまのお申し付けで職員が提灯を手配し、悠仁さまと紀子さまお二人で、『右、左、上』とゆっくりゆっくり動かす練習をされていますよ。紀子さまにとって、こういったお取り組みもまた“帝王教育”の一環なのです」(秋篠宮家関係者)
また悠仁さまはYouTubeで過去の提灯奉迎の様子を熱心にご覧になられているという。
「悠仁さまは感性が豊かですから『すごい綺麗。やってみたい』ととても楽しみにされています。国民祭典の際、眞子さまや佳子さまが嵐のパフォーマンスに熱を込められていた横で、悠仁さまが熱心に風景や提灯の明かりが揺れる様などを写真や動画に収められていたのが印象的でした」(同前・秋篠宮家関係者)
来年には中学2年生となる悠仁さま。カードゲームに関心を寄せるなどの微笑ましい一面もありながら、ここ最近の祝賀ムードも影響してか、皇室の伝統に理解を深めたいという姿勢が見られるという。