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美智子さま、国民祭典での「万歳三唱」に違和感! 天皇陛下と雅子さまの「神格化」を懸念

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文/編集部

運営側も当惑のエンドレス万歳

今月9日、天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」が、皇居前広場で開かれ、招待客を含めた約3万人が集まった。祭典では、人気アイドルグループ嵐が奉祝曲「Ray of Water」を披露。涙をぬぐいながら奉祝曲をお聴きになられた皇后雅子さまの姿も話題となった。

大変な成功を収めた国民祭典だったが、多くの人が違和感を抱いた場面もあった。その終盤にあった「万歳三唱」で、異例の「万歳アンコール」が起こったのである。ネット上では延々と繰り返される万歳三唱の様子を揶揄し、「エンドレス万歳」などという書き込みもみられた。

「万歳三唱は、超党派の「奉祝国会議員連盟」会長の伊吹文明・前衆院議長の発声で行われました。ですが、伊吹氏の万歳三唱が終わり、司会の谷原章介さんが“ありがとうございました”と締めのコメントをした直後に、が皇居前広場にいた別の人物が“天皇陛下、万歳”という声を上げたのです。

その後“天皇陛下、万歳”“皇后陛下、万歳”“天皇皇后両陛下、万歳”と3種類のパターンで計16回の万歳三唱が行われました。

今回の式典では、嵐の奉祝曲を目当てに来場した若い女性なども多く、伊吹文明会長を含めた多くの人々が戸惑いを見せる中で、“なんだか怖かった”“不気味だった”といった感想を残す来場者もいました(皇室ジャーナリスト)

両陛下の「神格化」を懸念される美智子さま

この式典におけるエンドレス万歳に対して苦言を呈されたのが美智子さまであったようだ。ある皇室関係者は次のように語る。

式典で延々と万歳三唱が繰り返される様子を見られた美智子さまは“皇后陛下、万歳というかけ声は聞いたことがありません”と一言呟かれた後に、“これではまるで天皇陛下を神格化していた戦前のような状態ではありませんか?”とおっしゃられました。

平成の時代には、美智子さまは、威厳を保ち象徴としての務めを果たされると同時に、決して天皇皇后両陛下を国民が神格化することのないように、国民と共に歩まれる皇室というあり方を体現されてきました。

そのような考えを持ち、行動されてきた美智子さまにとって、今回の式典でのパターンを変えて延々と繰り返される万歳三唱に関して疑問に感じられるところがあったのかもしれません(皇室関係者)

このような危機感を感じ取ることが出来たのは、天皇や皇室のあり方や価値観が大きく転換した昭和の時代をかつて生きてこられた美智子さまならでは感性ゆえのことであろう。

天皇、皇室を敬う気持ちは日本人にとって重要であるが、しかし同時に天皇陛下や皇室に対する崇敬の念は、ともすれば、天皇や皇室の神格化とも結びつき易く、またそれが政治的に利用される危険性も常に孕んでいることもまた事実である。

新天皇皇后両陛下を過剰に持ち上げる報道にも違和感

また、美智子さまは天皇陛下と雅子さまを毎週のように褒め称える、現在の週刊誌報道や一部ネットメディアに関しても疑問を持たれているようだ。先の皇室関係者は次のように語る。

「新天皇の即位や、トランプ大統領夫妻との会談以降、週刊誌等では、毎週のように天皇陛下や雅子さま、さらには愛子さまを称賛する記事が掲載されていますが、このような報道の仕方も天皇皇后両陛下の神格化に繋がってしまうのではないかと、以前から美智子さまは懸念の声を口にされておりました。

また、こういった過度な露出や、人気アイドルグループを呼んでの式典などは、場合によっては皇室の威厳を損ね、皇族をセレブアイドルのような存在にしてしまうのではないか、ともご心配されているようです(前出の皇室関係者)

立て続けに行われた祝宴や式典によって、多くの国民が沸き立つ中、美智子さまは冷静な目で、皇室のあり方や国民との関係について眺め、そして、その将来についても思案されているようだ。


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