上皇陛下

美智子さま、お手振りを中断される上皇陛下をご叱責! 「堂々と振ればよいではないですか」

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文/編集部

上皇ご夫妻も参加された令和初の新年一般参賀

今月2日、令和初の新年一般参賀が、皇居・宮殿で行われた。天皇、皇后両陛下や秋篠宮ご夫妻らが計5回、宮殿のベランダに立ち、集まった6万8710人の参賀者の祝意に応えられた。上皇ご夫妻も午前中の3回に出席。

上皇陛下の退位後、上皇ご夫妻は、「二重権威」との批判を懸念し、天皇陛下と共に公の場に立たれることはなかったが、今回の新年一般参賀では、代替わり後、初めて天皇陛下と並んで国民の前に姿を見せられた。

「これまで、“二重権威”との批判を回避するため、代替わり後は天皇陛下と共に公の場に姿を表されることのなかった上皇ご夫妻ですが、今回は、“新年の皇室の行事で、天皇ご一家おそろいでお出まし頂いた方がよい”との考えのもと、宮内庁が参加を要請したそうです。

記者会見にて、上皇ご夫妻の参加は“二重権威”につながるのではないかという質問に対し、宮内庁の西村長官は“上皇陛下が地位を利用して、何かを実現しようというのではないわけで、その批判は全く当たらない”と説明しました。

今回の上皇ご夫妻の一般参賀への参加に関しては、専門家の間でも賛否が分かれておりますが、やはり今後も続けて天皇陛下と共に姿を見せられ続けることは望ましくないという見方を示す学者なども多いようです(皇室ジャーナリスト)

お手振りを途中で止められた上皇陛下

今回、一般参賀に参加した参加者によると、上皇ご夫妻は終始控えめな態度を見せられていたという。

また、上皇陛下は、「二重権威」という批判を受けないため、天皇陛下より長い時間お手振りをしないよう途中で中断されたり、挨拶の間には天皇陛下に身体を向けられる等の慎重な配慮がなされた。

しかし上皇后の美智子さまは、この上皇陛下の過剰ともいえる配慮がお気に召されなかったようである。ある皇室関係者は次のように述べる。

「“二重権威”という批判には慎重に配慮されている美智子さまですが、今回のお手振りを中断されたり、挨拶のあいだ天皇陛下の方へ身体を向けられるといった上皇陛下の過剰なまでの配慮は“卑屈”とも見られかねないと思われたようです。

3度目のお出ましを終えられた際には、不機嫌そうな表情で“もっと、堂々とお手振りをすればいいではないですか”と上皇陛下をご叱責されました。

この言葉を聞いた上皇陛下は“そうでしょうか?”と仰られたために、周囲には緊張が走りましたが、上皇職の職員らがなんとか間に入ってなだめることで、なんとか事なきをえたようです」(皇室関係者)

今後も続く二重権威の問題

現在、話題となることの多い二重権威の問題であるが、皇室制度に詳しい所功・京都産業大名誉教授は毎日新聞の取材に答え、今回の上皇ご夫妻の一般参賀への出席に関して「退位から間がなく、まだ皇居内に住まわれているのだから自然なこと」と述べている。

しかし、同時に、今後も引き続き二重権威として、退位された上皇陛下と美智子さまが権威や存在感を持ち続けることは望ましくないとして、「今回は特例として考えるべきで、来年以降は負担を減らすよう、宮内庁が慎重に検討すべきだ」とも語った。

平成の時代に制定された特例法により実現した、上皇陛下の生前退位により発生した上皇陛下と天皇陛下の二重権威の問題であるが、現行憲法の下では例のない状況であるだけに、宮内庁も対応に大変苦慮しているようだ。


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