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文/ニコラ・ライト
両陛下、イギリスへ初外遊
先日14日、天皇、皇后両陛下が英エリザベス女王の招待を受け、今年4~6月ごろに国賓として英国を訪問される方向で調整が進んでいることが判明した。イギリス側もこれを公式発表し、両陛下は滞在中ロンドンのウィンザー城に滞在されるご予定である。
明治時代の日英同盟の時代から続く、日本皇室と英国王室の交流が令和の時代に花開いた慶事の国賓外遊であるが、両陛下訪英に皇室の「千代田」側からちょっとした懸念が沸き起こったらしい。
両陛下訪英への「懸念」
「懸念」の出どころは、仙洞御所の女官周辺だそうだ。
仙洞御所・女官関係者はこう語る。
「今回の訪英は英王室が公式に招いたもので、両陛下にとって即位後初の外国訪問。イギリスは明治時代以来の友好国で、摂政時代の昭和天皇がエドワード皇太子をもてなしたり、秩父宮殿下や寛仁親王、現在の陛下をはじめ、様々な皇族が留学された国です」(仙洞御所・女官関係者、以下同)
確かに、菅義偉官房長官も記者会見で「わが国皇室と英国王室の交流は両国の友好関係に重要な役割を果たしてきている」と述べた。即位後の初外遊にこれほど最適な国はないだろう。
「ですが、14日のインターネットニュースを見た美智子さまが、唐突にこう仰ったんです。『早いわね…しかも、イギリス…一か国だけ?』と。
というのも、上皇陛下と美智子さまの場合、初外遊は即位後3年目の平成3年で、タイとインドネシア、マレーシアの弾丸3か国周遊でした。まだ皇后となって2年目の雅子さまがイギリスに、しかも女王直々の招待で行かれることに、難色を示されたのです」
美智子さまの懸念はつまり、「皇室は先例を大事にするところだ」ということかもしれないが、とはいえ、平成の時代は喪中だったし、そもそも「国賓訪問」は相手国の都合で決まるものでもある。
雅子さまから「行きたい」と言ったならまだしも、これは「エリザベス女王の招待」で決まった海外訪問だ。
「私たちも『これは女王陛下の招待で決まったことですから』と申し上げたのですが、すると、冗談なのか本気なのか、『いいわね、ロンドン。雅子さんだけじゃ心配だから、私も行こうかしら』とおっしゃるのです。
さすがに、国家元首ご夫妻がその母親を同伴して行くのはどう考えてもおかしいでしょう。私たちも困りまして、『上皇さまはどうお考えなのですか?』とお聞きしましたら、『上皇さまは関係ないでしょ』と…」
仙洞御所の職員はその後も「やはり、さすがに…招待状は両陛下宛てですので…」と何回も繰り返し、理解を求め、その日は美智子さまも渋々納得したらしい。
ロンドンと言ったら…
そして、翌日。
「収まったかな?と思ったら、しかし、その翌日(15日)の朝ですよ。また、『やっぱり私も行っちゃダメかしら?』とおっしゃるんです。『いや、そんなこと、上皇さまもお許しにならないでしょう』と申し上げますと、美智子さまはこちらを振り返って、こう仰いました。
『でも、『ロンドン』と言ったら、『ミチコ』じゃないかしら?』
驚きましたよ。振り向きざま、カーディガンの下に、大きく’’MICHIKO LONDON’’とプリントされた英国旗入りのTシャツを着ておられたのですから…『職員一同、そんなにお行きになりたいのか…』と唖然としてしまいました」

「その後、上皇陛下もいらしたのですが、『おや、美智子がそのTシャツを着ているのは、久しぶりだね』とおっしゃいました。
おわかりですか?つまり、私たちにアピールするためにクローゼットから探してきたということなのでしょう。
上皇さまが仰るには『確か、同じブランドのセーターなんかもあったね』とのことです。ということは、昨日はTシャツで、明日はセーターをお召しになってアピールするということでしょうか… 先が思いやられます…」
報道によると、訪英は今年の4月~6月頃に予定されているとのことだが、果たして、美智子さまは春までずっと’’MICHIKO LONDON’’の服を着続けるのだろうか。
服が尽きるのが早いか、ロンドン行きを諦めるのが早いか… 仙洞御所職員と美智子さまの見えない攻防戦は続いていく。